キャリアアップ

エキスパート・スペシャリストナース

当院には、看護の『スペシャリスト』(認定看護師)や『エキスパート』(専門資格者)が現場で活躍しています。また、資格取得のためのサポートも行っています。


透析療法指導看護師(Dialysis Leading Nurse:DLN)
(六学会合同認定;日本腎不全看護学会・日本透析医学会・日本腎臓学会・日本泌尿器科学会・日本移植学会・日本腹膜透析医学会)

- Y.K -
透析は、末期腎不全患者さんの治療の一つであり、現在の日本では98%の患者さんが血液透析を選択し、週に2〜3回、治療のために通院を行っています。透析は終わりのない治療であり、日常生活自体が治療の一部でもある為、患者さんの身体的、心理的な負担は大きいものです。そこで、専門的な知識を持って、その人にとって良い生活を一緒に考え、その人の生活に沿ったアドバイスができるように努めています。

認知症看護認定看護師

- T.O -
認知症看護認定看護師は、認知症者の意思を尊重し、症状に応じたケアの実践を行い、認知症者とご家族が安心出来る療養環境づくりや退院支援を目指しています。また、認知症ケアに関する研修会の開催やコンサルテーション、認知症ケアチームによる活動を通じて、医療職の対応力向上にも努めています。
認知症の病期によっては、身体症状の悪化や環境変化によるストレスから、様々な症状を呈しやすいですが、その時々の気持ちに沿うことで、日々穏やかに過ごせることを大切にしたいと考えています。また、認知症になっても「出来ること」はあります。その力を活かして認知症者本人と、そこに関わる人々が笑顔になることをモットーに、ケアを実践していきます。

栄養サポートチーム(NST)専門療法士

- N.W -
2009年にNST専門療法士の資格を取得しました。この資格は、静脈栄養と経腸栄養を用いた臨床栄養学に関する優れた知識と技能を有しているとみなされ、日本静脈経腸栄養学会が認定しています。この資格を取得するにあたり、学会、教育セミナーへの参加と、認定を受けている施設で40時間の実地研修の終了後、資格試験を受講することができます。私は資格取得後、NST加算算定のために回診へ参加し、医師や薬剤師、管理栄養士とともに、患者の栄養に関する問題が解決されるようにチームで活動をしています。看護部のリンクナースへの教育にも携わっています。
私は、この資格を取得し、看護の視野が広がりました。「食べること」「栄養」は看護そのものだと考えています。栄養の必要性を知ったからこそ、手術を受ける前に患者に食べる必要性を説明し、動機づけを行い、リハビリテーションへ繋げることは回復に大きな影響を日々感じています。循環器の栄養管理は、今後ますます重要と感じており、循環器専門病院に勤める看護師として、この資格を活かして患者さんの栄養評価を含め専門的知識をもって日々実践しています。

心臓リハビリテーション指導士

- S.Y -
当院は平成15年度より心臓リハビリテーションを実施しています。循環器疾患で治療や手術を行った後の心リハはとても重要で、その後のQOL向上に好影響を与えます。理学療法士のみならず看護師や管理栄養士、薬剤師などの介入も合わせた包括的な心リハが実施されています。当院では医師と理学療法士、看護師がこの資格を持ち、日々の心リハに励んでいます。

皮膚・排泄ケア認定看護師

- Y.T -
皮膚・排泄ケア認定看護師は、創傷(褥瘡や手術創、足の傷など)ケア、ストーマ(人工肛門、人工膀胱)ケア、尿や便もれなどを対象とした排泄ケアを専門にしています。
北光記念病院は循環器専門病院であり、集中ケアを受ける方の褥瘡予防や医療関連機器によるスキントラブルの予防、手術を受けられた方の術創のスキンケア、下肢の血流に関連した皮膚潰瘍のケアに関わる場面が多くあります。在宅療養されている方や施設入所中の方が当院に入院されることもあり、入院中のケアに限らず、ご本人やご家族がより快適に生活を送ることができるように、継続した支援をしていきたいと考えています。

ICLS(Immediate Cardiac Life Suppor)

- M.O -
「ICLS」とは「Immediate Cardiac Life Support」の頭文字を取った略語で、突然の心停止に対して直ちに対応するという意味が込められています。心停止はどの医療機関のどの部署においても起こりうるものです。心停止直後の処置には、あらゆる医療者がチームの一員として参加し、蘇生を行うことが求められています。そのため、当院ではACLSやBLS習得スタッフと共同し、定期的に看護師の他コメディカルを対象とした研修や復職支援講習会でBLS研修を行っています。

フットケア

- T.K -
昨今「フットケア」という言葉を耳にすることが増えてきました。循環器専門病院である当院においても、その必要性は増えてきております。異常の早期発見と治療前後のフットケアはもちろん、患者さまの安定した歩行を守るためには血管だけでなく爪や皮膚を含めた全身状態と患者さまが退院後に戻る生活環境・サポート体制など広い視野と知識・技術が必要となります。
患者さまの「立つ・歩く」を護るため、皮膚排泄認定看護師・糖尿病療養指導士、糖尿病重症化予防(フットケア)に関わる研修受講者と協同しフットケアの啓蒙や実践・セルフケアへのサポートを行っています。

デバイスナース

- J.M -
心臓植込み型電気的デバイス(CIEDs)は多岐に渡り、多くの患者に使用されています。 CIEDsは一時的なものではなく、患者の一生を支えるものであり生涯を共にするものでもあります。植込み手術を受けたら終了ではなく、その後も通院が必要であり日常生活や、職場環境、仕事内容に制限が生じることもあり、状況によっては車の運転に制限が生じる場合があります。そのため、植込み後の生活に不安を感じている患者も少なくありません。
そういった心臓デバイス患者が、元の日常に近い状態で生活していけるよう機器管理からケアまでのフォローアップを医師や臨床工学技士などの他職種と協働し専門的に行っています。

リスクマネージャー

- K.K -
私は、平成28年8月から医療安全管理部門で専従のリスクマネージャーとして活動しています。医療安全管理者の責務として課せられていることは多々ありますが、私が一番大切に思うのは、当院に勤める職員が安全に働ける環境と当院に入院・通院される患者様が安心して治療に臨める環境を作り、提供することです。そのため、院内医療事故防止に向けた啓蒙活動や院内ラウンド、事故報告内容の把握・分析から再発防止策の検討・実施を個人レベルだけでなく、全職員の協力のもと組織横断的に行っています。
また、医療安全に関する動向の把握や知識・スキル向上のため、院外で開催される研修やセミナーに積極的に参加し、事故防止活動や医療安全に関する研修を通して、病院全体の医療の質の維持・向上に努めていきたいと思います。

日本糖尿病療養指導士(Certified Diabetes Educator of Japan)

- N.H -
CDEJの役割とは、糖尿病治療に最も大切な自己管理(療養)を患者に指導することです。糖尿病とその療養指導全般に関する正しい知識をもち、患者の糖尿病セルフケアへの支援を日々行っています。
当院は循環器に特化した病院ですが、ベースに糖尿病を罹患している患者さまも多く来院されます。そういった患者さまの中には、すでに糖尿病特有の合併症を抱えている方や、合併症を発症する可能性のある方もおられます。そのため、日々の診療のみならず、通院中の方や地域の方も参加可能なカンバセーションマップを用いた健康教室などを行い合併症の予防や早期発見に力を入れています。

ACLS(Advanced Cardiovascular Life Support)
BLS(Basic Life Support)

ACLSBLSの資格を持った看護師は各病棟に数名ずつ在籍しています。


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