医師・検査の紹介

クリニックで行っている検査

骨塩定量検査

X線を利用し、骨に含まれるカルシウムなどのミネラル成分の量を測定する検査です。骨の健康状態を数値化することにより、骨量の減少を早期に発見し、適切な予防や治療を行うことが可能になります。

検査方法は、仰向けに寝て、ただじっとしているだけで良い検査です。
 検査時間は15分程度です。

皮膚灌流圧測定検査(SPP)、指尖脈波・趾尖脈波検査

皮膚の表面から1〜2ミリ程度内部にある毛細血管の血流を測定し、動脈循環を評価します。また、指趾の抹消動脈血流を測定します。

検査方法は、足趾、足背、下腿、大腿などの測定部位に帯(カフ)を巻き加圧し駆血して、その後減圧していきます。検査時間は15〜30分程度かかります。

足関節上腕血圧比(ABI)

動脈硬化の程度を数値として表したものです。この検査を行うことにより、血管の老化などの度合いや早期血管障害を検出することができます。

検査方法は、ベッドの上で仰向けになり、両側の腕と足首に血圧計の帯(カフ)、心電図の電極を装着します。検査時間は5分程度です。

「一般撮影」とは?

胸やお腹、骨などの撮影を総称して「一般撮影」といいます。健康診断でおなじみのレントゲン検査です。

一般撮影は、人体の平面写真を撮る検査です。X線を使い、痛みを感じることなく身体の中の様子を調べることができます。 病気や骨折などの診断をしやすくするため、全身の様々な部分を色々な方向から撮影し診断に利用します。

心電図

心電図は、心臓が動くことで発生する電流の変化を曲線として記録するものです。 心電図の変化により、心臓の肥大、心筋の虚血・心筋梗塞、不整脈など心臓の状態を評価することができます。

安静時の心電図と負荷心電図があり、安静時では頻発する不整脈がないか等、負荷心電図では、運動によって心臓に虚血や不整脈の変化がないか等を知ることができます。 負荷には踏み段の上り下りをしていただくマスターと、ベルトの上を歩くトレッドミルがあります。マスターは運動の前後の心電図の変化の比較になりますが、 トレッドミルは、心電図記録しながら運動しますので、運動中の心電図変化・脈拍などを観察できます。

ただ、心臓にまったく問題がなくても、心電図上異常を示したり、逆に心臓に疾患があっても正常心電図を示す場合があり、 心電図だけでは判断できないことも多くあります。症状や血液検査のデータなどから、必要であればほかの検査もおこなって、あわせての診断となります。 不整脈は頻繁におこる方以外は、安静時の心電図では確認できないことも多く、長時間の記録で、不整脈の有無・頻度・種類などを確認しなければなりません。 ホルター心電図は、心電図を記録する小さな器機を24時間携帯していただくので、上記の確認をすることができます。

超音波検査

心臓

超音波で、心臓の動きの評価・筋肉の状態・(たとえば心筋梗塞で局所的に動きの悪くなった部分や、血管のつまりで血流が充分得られずに壊死した筋肉)弁の性状や開閉の状態・逆流の有無・頻度・先天的な心疾患などをみることができます。 体の表面からだと、体格や肺の影響で評価に十分な画像が得られないことがあり、左心房であれば、そのような影響を受けない経食道エコー検査をおこなうこともあります。

頚動脈

首の動脈の内部の壁の状態や血液のながれを評価します。頚動脈は、全身の動脈の状態を反映するので、動脈硬化の良い指標をすることができます。 動脈硬化の検査としてはABIという上腕と下肢の血圧を同時に測定して、その比で動脈の狭窄や血管年齢を評価するものもあります。

下肢静脈

超音波を用いて足の静脈に異常がないか調べます。

下肢の静脈には、血液のかたまり「血栓」ができることがあります。その血栓が原因で肺梗塞を発症し、呼吸困難や突然死をきたす場合があります。 下肢静脈エコー検査は、静脈にある血栓を見つけるのに効果的です。

X線CTとは?

CTとは、Computed Tomography(コンピュータ断層撮影法)の略語です。CT装置はX線を放出する管球とその検出器が対となり、受療者様の体の周りを回転してデータを収集しコンピュータで断層画像に再構成・表示します。

体の周囲を、回転しながら連続的に放射されたX線を反対側の検出器で捕らえ、コンピュータで体を輪切り状態にした断面像を構成することで体の中の構造を詳しく調べることができます。

最近のCTでは、検出器の数を増やし、らせん状に身長方向に連続して撮影することで、一度に早くたくさんのX線データを処理することができるようになりました。また断面像だけではなく3次元の立体画像を構成することが可能になります。

CT検査は、骨や臓器を比較的短時間で画像化することができ、検査時の痛みもないため、現在ではたくさんの医療現場で使用されています。

冠動脈造影CT

冠動脈の動脈硬化が進行すると、血管の内腔が狭くなったり(狭窄)、狭窄した血管に血栓が詰まって心筋に十分な酸素や栄養が届かなくなります。 そうなると、心筋の一部が壊死してしまい、狭心症や心筋梗塞を引き起こしてしまいます。

最近は、冠動脈造影をマルチスライスCTで行えるようになりました。腕の静脈に造影剤を注射し、CTで心臓を撮り、その後画像処理して冠動脈を描出します。 冠動脈造影CTのデメリットは、放射線被ばくと、人によっては造影剤アレルギーが起こったりします。

CPX(心肺運動負荷試験)検査

イラスト

運動中の心臓と肺の機能を良ほど氏に測定する検査です。心臓の機能の評価は主に心電図により狭心症、心筋梗塞、その他の心疾患の有無や程度を判定し、また運動中の血圧測定により血圧の有無を判定します。

肺の機能の評価は呼気ガス分析装置により1分間に酸素をどれくらい吸っているか、その時二酸化炭素をどのくらい吐いているかなどを測定します。それによって心臓のポンプとしての予備能力がわかり、心不全の程度が評価できます。

またこの検査のもうひとつの特徴は、心臓に病気をもっている方や、高血圧や糖尿病で運動療法が必要な方などが、心臓に過剰な負担をかけずに安心して運動の強さが分かることです。

聴力

健康診断などで行っているもので、聴覚異常の有無を一番最初の段階でみつけるスクリーニング検査となります。

その他の検査

  • 上肢・下肢動脈超音波検査
  • 腹部超音波検査
  • 頚部超音波検査