病院指標(DPC指標)について
厚生労働省より提示されている医療機関ホームページガイドラインを遵守しております。
医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)
病院指標とは
病院の様々な機能や診療の状況などを具体的に数値化し示したものです。病院指標を評価、分析することによって医療の質の向上を図っていきます。
市民の皆様や医療関係者の方々へ情報公開することで、当院の特徴や現在の急性期医療について、より理解を深めて頂くことを目的としています。
DPCとは
急性期入院医療を対象とした1日あたりの定額点数から入院医療費を計算する制度です。
詳しくはこちらをご覧ください。
項目一覧
病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
医療の質指標
令和5年度 北光記念病院 病院指標
年齢階級別退院患者数
【解説】
入院時の年齢を10歳刻みでカウントした数です。100歳以上は90代の区分にまとめられております。当院では70歳代の患者比率が全体の31.67%と最も多く、60歳代以上の割合が全体の82.42%を占めております。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
循環器内科
DPCコード DPC名称 |
患者数 | 平均在院日数 (自院) |
平均在院日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
---|---|---|---|---|---|
DPCコード DPC名称 050070XX01X0XX 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 |
患者数328 | 平均在院日数(自院)6.57 | 平均在院日数(全国)4.57 | 転院率0.91% | 平均年齢66.35 |
DPCコード DPC名称 050210XX97000X 徐脈性不整脈 デバイス(ペースメーカー、埋込型除細動器等)移植術および交換術 |
患者数115 | 平均在院日数(自院)14.07 | 平均在院日数(全国)9.77 | 転院率0.00% | 平均年齢76.83 |
DPCコード DPC名称 050130XX9900X0 心不全 手術無し |
患者数104 | 平均在院日数(自院)14.69 | 平均在院日数(全国)17.38 | 転院率5.77% | 平均年齢83.62 |
DPCコード DPC名称 050050XX0200XX 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 |
患者数77 | 平均在院日数(自院)5.65 | 平均在院日数(全国)4.26 | 転院率0.00% | 平均年齢72.25 |
DPCコード DPC名称 050130XX9902XX 心不全 核医学検査等 |
患者数77 | 平均在院日数(自院)19.27 | 平均在院日数(全国)23.74 | 転院率9.09% | 平均年齢83.68 |
【解説】
当院で最も多い症例は、頻脈性不整脈に対する経皮的カテーテル心筋焼灼術の入院です。次いで多いのが不整脈に対するペースメーカー植え込み術や交換術、狭心症などの虚血性心疾患に対する心臓カテーテル検査目的の入院、虚血性心疾患に対する経皮的冠動脈形成術といった治療目的の入院、虚血性心疾患に対する心臓カテーテル検査目的の入院は、手技によってDPC(診断群分類)が分かれております。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
Stage | 再発 | 病期分類基準(※) | 版数 | |||||
I | II | III | IV | 不明 | ||||
胃癌 | StageI - |
StageII - |
StageIII - |
StageIV - |
Stage不明 - |
再発- | 病期分類基準(※)- | 版数- |
大腸癌 | StageI - |
StageII - |
StageIII - |
StageIV - |
Stage不明 - |
再発- | 病期分類基準(※)- | 版数- |
乳癌 | StageI - |
StageII - |
StageIII - |
StageIV - |
Stage不明 - |
再発- | 病期分類基準(※)- | 版数- |
肺癌 | StageI - |
StageII - |
StageIII - |
StageIV - |
Stage不明 - |
再発- | 病期分類基準(※)- | 版数- |
肝癌 | StageI - |
StageII - |
StageIII - |
StageIV - |
Stage不明 - |
再発- | 病期分類基準(※)- | 版数- |
※1:UICC TNM分類、2:癌取扱い規約
【解説】
厚生労働省指定の指標の定義に則り、患者個人の特定を防ぐ目的により、患者数10件未満に関してはハイフン(-)表示となっております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 患者数- | 平均在院日数- | 平均年齢- |
中等症 | 患者数11 | 平均在院日数18.18 | 平均年齢80.45 |
重症 | 患者数- | 平均在院日数- | 平均年齢- |
超重症 | 患者数- | 平均在院日数- | 平均年齢- |
不明 | 患者数- | 平均在院日数- | 平均年齢- |
【解説】
成人の市中肺炎につき、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を集約しております。
重症度分類はA-DROPスコアを用い、軽症〜超重症の4段階で表記されます。
当院では中等度の患者数が最も多くなっており、平均年齢は80代となっております。
なお、厚生労働省指定の指標の定義に則り、患者個人の特定を防ぐ目的により、患者数10件未満に関してはハイフン(-)表示となっております。
脳梗塞の患者数等
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
発症日から3日以内 | 患者数 - |
平均在院日数 - |
平均年齢 - |
転院率 - |
発症日からその他 | 患者数 - |
平均在院日数 - |
平均年齢 - |
転院率 - |
【解説】
厚生労働省指定の指標の定義に則り、患者個人の特定を防ぐ目的により、患者数10件未満に関してはハイフン(-)表示となっております。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
循環器内科
Kコード・名称 | 患者数 | 平均術前 日数 |
平均術後 日数 |
転院率 | 平均 年齢 |
---|---|---|---|---|---|
Kコード・名称 K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの) |
患者数279 | 平均術前日数1.90 | 平均術後日数4.52 | 転院率1.08% | 平均年齢67.69 |
Kコード・名称 K597-2 ペースメーカー交換術 |
患者数63 | 平均術前日数1.35 | 平均術後日数10.56 | 転院率1.59% | 平均年齢77.41 |
Kコード・名称 K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他のもの) |
患者数54 | 平均術前日数1.93 | 平均術後日数3.94 | 転院率1.85% | 平均年齢61.44 |
Kコード・名称 K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) |
患者数45 | 平均術前日数3.40 | 平均術後日数4.04 | 転院率0.00% | 平均年齢71.31 |
Kコード・名称 K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) |
患者数43 | 平均術前日数3.60 | 平均術後日数15.35 | 転院率0.00% | 平均年齢78.26 |
【解説】
こちらの指標は、入院中に実施した手術のうち、主たる手術を抜粋し指標化したものとなっております。
「経皮的カテーテル心筋焼灼術」
当院で最も多い手術であり、手技によって手術コードと名称が分けられております。入院2日目での治療が多いです。平均術後日数に関してはおおよそ5〜6日前後となっております。
「ペースメーカー移植術」
ペースメーカー移植術に関しては、手技などによってコードが分けられております。新規植え込みや交換術でもコードが分かれます。予定入院での入院1-2日前後で手術実施するケースが最も多く、なかには入院後検査等を行ってから植え込みに至るケースもあり、それらを平均すると術前平均は上記のようになっております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC・傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 | |
---|---|---|---|---|
130100 播種性血管内凝固症候群 |
DPC・傷病名130100 播種性血管内凝固症候群 | 入院契機 同一 | 症例数- | 発生率- |
入院契機 異なる | 症例数- | 発生率- | ||
180010 敗血症 |
DPC・傷病名180010 敗血症 | 入院契機 同一 | 症例数- | 発生率- |
入院契機 異なる | 症例数- | 発生率- | ||
180035 その他の真菌感染症 |
DPC・傷病名180035 その他の真菌感染症 | 入院契機 同一 | 症例数- | 発生率- |
入院契機 異なる | 症例数- | 発生率- | ||
180040 手術・処置等の合併症 |
DPC・傷病名180040 手術・処置等の合併症 | 入院契機 同一 | 症例数36 | 発生率2.37 |
入院契機 異なる | 症例数- | 発生率- |
【解説】
厚生労働省指定の指標の定義に則り、患者個人の特定を防ぐ目的により、患者数10件未満に関してはハイフン(-)表示となっております。
DPCの診断群分類において、「手術・処置等の合併症」には様々な病名が含まれます。 当院で件数が多いものは透析シャントに係る病名であり、他院で維持透析を実施している患者様のシャント閉塞に対する手術目的で入院となるケースが多いです。
また、ペースメーカー感染症もここに含まれております。
医療の質指標
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した
患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数(分母) | 分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数(分子) | リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率 |
---|---|---|
- | - | - |
【解説】
厚生労働省指定の指標の定義に則り、患者個人の特定を防ぐ目的により、患者数10件未満に関してはハイフン(-)表示となっております。
リスクレベルが「中」以上の手術とは、「肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、治療、予防に関するガイドライン(2017年改訂版)」(日本循環器学会等)に準じております。
血液培養2セット実施率
血液培養オーダー日数(分母) | 血液培養オーダーが1日に 2件以上ある日数(分子) |
血液培養2セット実施率 |
---|---|---|
187 | 136 | 72.7 |
【解説】
集計値は次の式で算出しております。
(血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数 / 血液培養オーダー日数)×100
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数(分母) | 分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数(分子) | 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率 |
---|---|---|
100 | 87 | 87.0 |
【解説】
当集計条件は以下となっております。
(分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数 / 広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数)×100
また当院は同一敷地内に北光記念クリニックを有しており、クリニックで細菌培養同定検査を行った後、同日北光記念病院へ緊急入院、抗菌薬が開始されるケースがあります。この場合、上記分子には含まれないため、実施率は若干低く計算されております。