パルスフィールドアブレーション(PFA)による心房細動アブレーション

パルスフィールドアブレーション(PFA)による心房細動アブレーション

当院では2024年11月22日より、パルスフィールドアブレーション(PFA)による心房細動アブレーションを開始しました。

パルスフィールドアブレーション(PFA)は、パルス電圧を利用して心房細動の原因となる心臓の筋肉だけを標的に、細胞に微小な穴を開けることで細胞死を引き起こし、不整脈の活動を除去する新しい心房細動治療です(図1)。従来の高周波アブレーションや冷凍凝固アブレーションでは、熱エネルギーによって不整脈の原因となる心筋組織に障害を引き起こし治療を行いますが、熱エネルギーによる炎症が周囲の臓器に波及することが知られていました。
 PFAは熱に依存した治療法ではないため、従来のアブレーション機器よりも安全な心房細動アブレーションが可能になると報告されています。

治療成績は従来の温度治療(高周波・冷凍凝固)と同等ですが、極めて短時間のパルス電流を肺静脈に与えることで肺静脈隔離が完遂されるため、治療時間が短縮されます(図2)。



当院は、高周波、冷凍凝固アブレーションに加えて、PFAを用いたアブレーションも実施可能な施設です。患者様一人一人に最適な治療法を提案させていただきますので、治療の必要性や治療方法についてご不明の点がありましたら、お気軽にご相談ください。