カテーテルアブレーション

植込み型ペースメーカーや除細動器等の本体に感染を起こした場合(リード自体に感染が及んでいなくても)、通常の抗生剤投与のみでは再燃率が70%以上と高いため、リードを含むデバイス全体の抜去が必要となります。 放置した場合はリードに感染がおよび敗血症という重篤な全身性の感染症を惹起し、最悪の場合死に至ります。

また10年で数%程度にリードの断線が認められますが、この場合新規のリードの追加が必要となります。 片側の鎖骨下静脈に4本、あるいは上大静脈に5本以上のリードが留置される場合、静脈の閉塞リスクが高くなるため、やはりリードの抜去が必要となります。通常6ヶ月以上留置された除細動器のリード、 1年以上経過したペースメーカーのリードは単に牽引しただけでは抜去ができません。これはリードが周囲の血管や心筋と癒着を生じているためです。無理に引っ張ればリードが破損して体内に遺残したり、 最悪の場合は血管損傷・心破裂という致死的な合併症を起こしたりします。このため、長期間留置されたリードの抜去には開胸による開心術(人工心肺の使用)が必要でした。 敗血症などをすでに合併して全身状態が既に悪化している患者様に行うのは非常に危険性が高い治療となります。


本技術は、リード周辺に癒着している瘢痕組織を専用のエキシマレーザ装置からのレーザ光により蒸散させてリード抜去術を施行する方法となります。 この方法を用いた血管内治療により内科的にリードを抜去することが可能となりました。侵襲の少ない治療のため翌日には通常の生活に復帰できますし、敗血症などですでに全身状態の悪化した患者様にも受けていただける治療です。


2014年2月18日より、北光記念病院でも施行が可能な手術となりました。