携帯電話について
みなさん、植込み型除細動器(ICD)やペースメーカーは電磁波・電気・磁石 が器械に近づきすぎると正確に作動しなくなると言われているのは知っていますか?今回はその中でも、最近よく使われている携帯電話の使い方について説明したいと思います。
バスや地下鉄の中で「携帯電話はペースメーカーなどの医療機器に影響があります。」と言うようなアナウンスを聞いた事があると思います。実際には15cm離れていれば問題ないという基準がきちんとあり、ペースメーカーやICDが入った方でも安全に携帯電話を使用している方はたくさんいます。
ペースメーカーやICDが入っている方と反対側で使用すればもっと安心して使うことが出来ます。また、携帯電話は電波を受信するときに一番影響があると言われています。いつ着信があるか分からないため胸のポケットにしまわずに、腰のポケットやカバンにしまうようにしましょう。
しかし「安全に使用できる」といわれても、少しでも影響があるということはとても心配なことです。「周りで携帯を使われて具合が悪くなった。」と言う人がいますが、このような場合は「影響するのではないか?」という不安からくる精神的な症状であることも多いようです。実際に携帯電話がペースメーカーやICDに影響があるかどうかを検査することも出来ます。検査し、自分の目で問題ないことを確認する事で不安が解消される場合もあると思いますので、外来受診時など遠慮せずご相談下さい。